群馬大学医学部附属病院 臨床研修センター

 

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歯科研修歯科研修

▶ 概要 ▶ 特徴 ▶ カリキュラム

群馬大学医学部附属病院歯科医師臨床研修カリキュラム

群馬大学医学部附属病院歯科医師臨床研修カリキュラム


1年次は群馬大学医学部附属病院歯科口腔・顎顔面外科にて研修を行い,群馬大学歯科口腔・顎顔面外科での研修の他,協力型研修施設(老年病研究所・埼玉県央病院・前橋赤十字病院のいずれか)での研修(3ヶ月)を行う.(協力型研修施設での研修先は,希望により選択可能)
この1年間の間に法定研修を修了し,歯科医師として必要な基本的な技術・知識・コミュニケーション能力を習得する.

歯科医師臨床研修の到達目標[1年次]

歯科医師臨床研修の到達目標[1年次]


「基本習熟コース」は,研修歯科医自らが確実に実施できることが目標となる.
「基本習得コース」は,臨床研修1年次修了後,早期に習熟すべき事項であるため,臨床において頻回に経験することが目標である.

1 歯科医師臨床研修 「基本習熟コース」

1 歯科医師臨床研修 「基本習熟コース」

【一般目標】
 個々の歯科医師が患者の立場に立った歯科医療を実践できるようになるために,基本的な歯科診療に必要な臨床能力を身に付ける.
(1)医療法および保険診療
【一般目標】
 医療法を理解し,適切な医療を提供する.
【行動目標】
 (1) 医療の担い手として,医療法に則って医療を提供することを遵守する.
 (2) 医療の内容は,治療のみならず,疾病の予防,リハビリテーションを含むことを理解し,実践する.
 (3) カルテに必要事項を正確に記載し,守秘義務を実践する.
 (4) 適切なカルテ,X線,模型等の保管期間を遵守する.
(2)医療面接
【一般目標】
 患者中心の歯科診療を実施するために,医療面接についての知識,態度および技能を身に付け,実践する.
【行動目標】
 (1) コミュニケーションスキルを実践する.
  (2) 病歴(主訴,現病歴,既往歴および家族歴)聴取を的確に行う.
  (3) 病歴を正確に記録する.
  (4) 患者の心理・社会的背景に配慮する.
  (5) 患者・家族に必要な情報を十分に提供する.
 (6) 患者の自己決定を尊重する(インフォームド・コンセントの構築).
 (7) 患者のプライバシーを守る(守秘義務).
 (8) 患者の心身におけるQOL(Quality Of Life)に配慮する.
 (9) 患者教育と治療への動機付けを行う.
(3)総合診療計画
【一般目標】
 効果的で効率の良い歯科診療を行うために,総合治療計画の立案に必要な能力を身に付ける.
【行動目標】
 (1) 適切で十分な患者,医療情報を収集する.
  (2) 基本的な診察・検査を実施する.
  (3) 基本的な診察・検査の所見を判断する.
  (4) 得られた情報から疾患を診断する.
  (5) 適切と思われる治療法および他の選択肢を提示する.
  (6) 十分な説明後に,呈示した治療法に対し,患者自身による方針決定を確認する.
 (7) 一口腔単位の治療計画を作成する.
(4)予防・治療基本技術
【一般目標】
  歯科疾患と機能障害を予防・治療・管理するために,必要な基本的技術を身に付ける.
【行動目標】
 (1) 基本的な予防法の手技を実践する.
  (2) 基本的な治療法の手技を実践する.
  (3) 医療記録を適切に作成する.
  (4) 医療記録を適切に管理する.
(5)応急処置
【一般目標】
  一般的な歯科疾患における急患に対処するため,応急処置に必要な臨床能力を身に付ける.
【行動目標】
 (1) 疼痛に対する基本的な治療を実践する.
  (2) 歯,口腔および顎顔面の外傷に対する基本的な治療を実践する.
  (3) 修復物,補綴装置等の脱離と破損および不適合に対する適切な処置を実践する.
(6)高頻度治療
(ケースカードに記録し,ケース終了後本研修歯科医手帳の該当欄に記入すること)
【一般目標】
  一般的な歯科疾患に対処するために,高頻度に経験する症例に対して,必要な臨床能力を身に付ける.
【行動目標】
 (1) 齲蝕の基本的な治療を実践する.
  (2) 歯髄疾患の基本的な治療を実践する.
  (3) 歯周疾患の基本的な治療を実践する.
  (4) 抜歯・小手術の基本的な処置を実践する.
  (5) 咬合・咀嚼障害の基本的な治療を実践する.
(7)医療安全
【一般目標】
  日常遭遇する可能性のある医療事故に対する安全対策および発生時の対処法を身に付ける.
【行動目標】
 (1) 修復物,リーマ等の誤飲に対する安全対策を実施し,誤飲した場合の対処法を理解する.
  (2) 歯科用切削器具,鋭利器具による口腔内損傷に対する安全対策を実施し,損傷した場合の対処法を身に付ける.
(8)医療連携
【一般目標】
  医療連携およびチーム医療を理解し,必要に応じて実施する.
【行動目標】
 (1) 専門医/歯科医,かかりつけ医/歯科医へのコンサルテーションを実施する.
 (2) 適切な診療情報提供書を作成する.
 (3) 医師,歯科医師,看護師,歯科衛生士,歯科技工士等とのチーム医療を実践する.
 (4) 適切な指示書を作成する.
(9)医療管理・地域医療・歯科保健
【一般目標】
  歯科医師の社会的責任を果たすため,必要となる医療管理・地域医療に関する能力を身に付ける.
【行動目標】
 (1) 保険診療を理解し,実践する.
 (2) チーム医療を理解し,実践する.
 (3) 適切な診断書を作成する.
 (4) 地域医療に参画する.
 (5) 学校歯科保健活動(歯科健診等)を理解する.
2 歯科医師臨床研修 「基本習得コース」

2 歯科医師臨床研修 「基本習得コース」

【一般目標】
  生涯にわたる研修を行うために,より広範囲の歯科医療について知識,態度および技能を習得する態度を養う.
(1)救命・救急処置
【一般目標】
  歯科診療を安全に行うために,必要な救命・救急処置に関する知識,態度および技能を習得する.
【行動目標】
  (1) バイタル・サインを観察し,患者の異常を把握し,評価する.
  (2) 服用薬剤の歯科診療に関連する副作用を説明する.
  (3) 全身疾患の歯科診療上のリスクを説明する.
  (4) 歯科診療時の全身的合併症への対処法を説明する.
  (5) 一次救命処置を習得する.
  (6) 二次救命処置の対処法を説明する.
(2)医療安全・感染予防
【一般目標】
  安全な歯科診療を実施するために,必要な医療安全・感染予防に関する知識,態度および技能を習得する.
【行動目標】
  (1) 医療安全対策を説明する.
  (2) アクシデントおよびインシデントを説明する.
  (3) 医療過誤について説明する.
  (4) 院内感染対策(Standard Precautionsを含む)を説明する.
  (5) 院内感染対策を実践する.
(3)経過評価管理
【一般目標】
  自ら行った治療の経過を観察評価するために,診断および治療に対するフィード・バックに必要な知識,態度および技能を習得する.
【行動目標】
  (1) リコール・システムの重要性を説明する.
  (2) 治療の結果を評価する.
  (3) 予後を推測する.
(4)予防・治療・先進医療技術
【一般目標】
  生涯研修のために必要な専門的知識や高度先進的技術を理解する.
【行動目標】
  (1) 専門的な分野の情報を収集する.
  (2) 専門的な分野を体験する.
  (3) POS(Problem Oriented System)に基づいた医療を説明する.
  (4) EBM(Evidence Based Medicine)に基づいた医療を説明する.
(5)医療管理
【一般目標】
  適切な歯科診療を行うために必要となる,より広範囲な歯科医師の社会的役割を理解する.
【行動目標】
  (1) 歯科医療機関の経営管理を説明する.
  (2) 常に,必要に応じた医療情報の収集を行う.
  (3) 適切な放射線管理を実践する.
  (4) 医療廃棄物を適切に処理する.
(6)地域医療
【一般目標】
  歯科診療を適切に行うために,地域医療についての知識,態度および技能を習得する.
【行動目標】
 (1) 地域歯科保健活動を説明する.
 (2) 歯科訪問診療を説明する.
 (3) 歯科訪問診療を体験する.
 (4) 医療連携を説明する.
歯科医師臨床研修の到達目標[2年次]

歯科医師臨床研修の到達目標[2年次]

第2年次においては,「アドバンスコース」として,より高度な口腔外科治療について知識,態度,技能を習得するとともに,麻酔科で歯科疾患に関する麻酔を含む周術期管理を経験した後に「歯科医師の医科麻酔科研修のガイドライン」に沿った研修を行い,高頻度の疾患を中心に全身管理に必要な医学的知識の習得に努める.さらに、形成外科研修を行うことにより基本的な形成外科の知識・手法(特に創傷の診断治療,形成術の基本,縫合について)を身につける.
1 歯科医師臨床研修 「麻酔科蘇生科研修プログラム」
厚生労働省より通達のあった「歯科医師の医科麻酔科研修ガイドライン(新)」(平成20年6月9日付医政医発第0609002号・医政歯発第0609001号)に基づき,歯科医療の質および安全性の向上を図るため歯科医師が麻酔科蘇生科において研修を行う際のプログラムである.なお,本プログラムは,群馬大学医学部附属病院初期臨床研修プログラムに準じた内容であるが,原則として前半2ヶ月は歯科および口腔外科疾患患者に対して適用し,所定の方式により必要事項登録後,後半1ヶ月はガイドライン記載の研修項目と水準にしたがい医科麻酔科研修を行うものとする.
(1)研修目標
 【一般目標】
  手術を受ける患者の周術期管理を適切・安全に行うため,日常の診療で頻繁に遭遇する疾患に関する幅広い知識を修得する.また,生命や機能的予後に関わるような,緊急を要する病態に適格に即応できる診断・処置能力を養う.
【行動目標】
  (1) 手術を受ける患者の麻酔管理を通じて,呼吸管理,循環管理,疼痛治療などを主体とした麻酔と集中治療・救急医療の基本手技を修得する.
  (2) 各種疾患の病態・重症度を正確に把握し,麻酔管理上の問題点を指摘できる能力を身につける.
  (3) 患者および家族のニーズに配慮する態度を身につける.
  (4) 患者のバイタル・サインの把握ができる.
  (5) 各種モニター(心電図,パルスオキシメーター,カプノメーター,心エコー,筋弛緩モニター等)を正しく装着し,測定値を正確に評価できる.
  (6) 必要に応じて諸検査(動脈血ガス分析,血液生化学検査,単純X線撮影)を実施し,結果の評価ができる.
  (7) 気道確保および呼吸管理(マスク換気法や気管挿管手技などによる人工呼吸手技)ができる.
  (8) 輸液・輸血,基本的な麻酔薬および心血管作動薬を適切に使用できる.
  (9) 注射薬投与や輸血の安全確認法を理解し,実践できる.
  (10) 指導医に適切なタイミングで相談できる.
  (11) 術者,看護師と適切なコミュニケーションがとれる.
(2)研修方法
(1) 研修期間 研修2年次に3ヶ月の研修を行う.
(2) 方法
1) 研修開始時の講義と実技指導講習会に出席する.
 
2) 手術を受ける歯科および口腔外科疾患患者の麻酔担当医として指導医の助言・助力を得ながら診療にあたる.
 
3) 麻酔シミュレータ機器を利用し,救急医療と麻酔法の基本手技を修得する.
 
4) 毎朝術前カンファレンスに参加し,担当症例のプレゼンテーションを行う.
 
5) 麻酔担当患者が決まった場合,麻酔前日午後に術前回診を行う.
 
6) 症例検討会(月1-2回)に参加する.
 
7) 重要な論文を抄読する会(週1回)に参加する.
 
8) 研修医勉強会(週1回)に参加する

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