当科では研修医に積極的に救急疾患の経験を積んでもらっています。救急外来での問診や身体診察はもちろん、末梢・中心静脈路確保、気管挿管、超音波検査など、救急外来で行われる全ての診察・検査・治療を上級医の指導の下で学べます。希望があれば、当科が運行しているドクターカーへの同乗研修や、シミュレーターを用いた外傷初期診療・心肺蘇生処置などのトレーニングの機会も提供しています。
当科が対象とする疾患領域がとても広いことが大きな魅力だと言えます。外傷や中毒、熱傷など当科の専門領域たる疾患だけでなく、高齢者の肺炎や尿路感染といったcommon diseaseなど、あらゆる疾患に対応できる能力が磨けます。当院の救急車受け入れ数は年間4000台以上と、国立大学病院としてはトップクラスです。症例のバリエーションだけでなく、数も豊富に経験できます。また、全体的に若いスタッフが多く、明るく和やかな雰囲気で研修を行うことができます。
最も大きなメリットは、多くの診療科で診療レベルの高い研修ができることだと思います。大学病院はスタッフが多いので、活発にディスカッションが行われていることによる影響が大きいと思います。
当院は3次病院ですから、当科には重症な患者さんもいらっしゃいますが、地域の2次輪番病院にも参加しているため、common diseaseの疾患を抱えた患者さんも数多く搬送されています。若いスタッフが日頃から活発な議論を行いながら、時にはドクターカーで救急現場に出動しながら、日々、患者さんの救命に全力を尽くしています。志ある医学生の皆さんを待っています。